デジタル大辞泉 「一事が万事」の意味・読み・例文・類語 一事いちじが万事ばんじ わずか一つの物事から、他のすべてのことを推し量ることができる。一つの小さな事柄の調子が他のすべての場合に現れる。「彼のやることは一事が万事間が抜けている」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「一事が万事」の意味・読み・例文・類語 いちじ【一事】 が 万事(ばんじ) 一つの事を見るだけで、他のすべての事がおしはかられる、一つの小さな事でも、ひいては万事その調子になるということ。[初出の実例]「高野聖が半弓にて鍋釜盗人を一人射殺たるとて足軽をあづけ、弓大将にせらるるなれば、一事(ジ)が万事にわたる故、何として人を見しりなされん」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品四〇下) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ことわざを知る辞典 「一事が万事」の解説 一事が万事 人やものごとは、一つのことにあらわれた結果を見るだけで、他のすべてのことについても推し量ることができる。一つの小さな事柄における傾向が全体についてもあてはまること。 [使用例] 二人の宿役人が目め証あかしの弥平を連れて見届けに出掛けたが、不幸な利三郎はもはや起てない人であろうという。一事が万事だ。すべてこれらのことは、参覲交代制度の変革以来に起こってきた現象だ[島崎藤村*夜明け前|1932~35] [解説] 今日では、もっぱら否定的なニュアンスで使われますが、古くは長所など肯定的な面にも使われていました。 出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報