一揖(読み)イチユウ

デジタル大辞泉 「一揖」の意味・読み・例文・類語

いち‐ゆう〔‐イフ〕【一×揖】

[名](スル)《「揖」は両手を胸の前で組み合わせて行う敬礼の意》軽くおじぎをすること。一礼
「合掌して、やがて笠を脱いで―したのであった」〈鏡花・草迷宮〉
[類語]御辞儀敬礼答礼握手一礼会釈黙礼最敬礼叩頭叩首低頭拝礼目礼

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一揖」の意味・読み・例文・類語

いち‐ゆう‥イフ【一揖】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「揖」は会釈の意 ) 軽く会釈をすること。ちょっとおじぎをすること。
    1. [初出の実例]「一揖(イチユフ) 一列 一行」(出典名目鈔(1457頃)諸公事言説)
    2. 「『左様なら』鈴江君は一揖し、お敏君も黙って一礼した」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android