一籌を輸する(読み)イッチュウヲユスル

デジタル大辞泉 「一籌を輸する」の意味・読み・例文・類語

一籌いっちゅう・する

陸游「九月六夜夢中作笑詩」から》一段階劣る。一歩譲る。
「いつも彼女には―・する外はなかった」〈芥川侏儒言葉
[類語]負ける劣る輸する見劣りする引けを取る遅れを取る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一籌を輸する」の意味・読み・例文・類語

いっちゅう【一籌】 を=輸(ゆ)する[=遜(ゆず)る]

  1. ( 「輸する」は負ける意 ) 一段階劣る。他人より劣る。おくれをとる。一着を輸する。
    1. [初出の実例]「坐来披扇対飛流、画者与吾輸一籌」(出典:翰林葫蘆集(1518頃)三・題便面瀑)
    2. 「いつも彼女には一籌を輸する外はなかった」(出典:侏儒の言葉(1923‐27)〈芥川龍之介〉虚偽)
    3. [その他の文献]〔陸游‐九月六夜夢中作笑詩詩〕

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