丁子桜(読み)チョウジザクラ

精選版 日本国語大辞典 「丁子桜」の意味・読み・例文・類語

ちょうじ‐ざくらチャウジ‥【丁子桜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. バラ科の落葉小高木。本州・九州の主として温帯林に生える。幹は高さ四メートルくらい。葉は短柄をもち互生し狭倒卵形で長さ五センチメートルくらい、先端は急にせばまり尾状となり、縁は鈍い鋸歯(きょし)状で両面に短い開出毛を密布する。早春、新葉が開く前に葉腋(ようえき)に一~三個の微紅色の五弁花を下向きにつける。がくは細長い筒状で外面淡紅色を帯び毛が密生する。花弁は小さく目立たない。かんばざくら。めじろざくら。たにのぞき。《 季語・春 》
  3. 植物ふじもどき(藤擬)」の別名。〔大和本草批正(1810頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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