三叉(読み)サンサ

精選版 日本国語大辞典 「三叉」の意味・読み・例文・類語

さん‐さ【三叉】

  1. 〘 名詞 〙 ものの先が三つに分かれること。特に、三筋に分かれた所。みつまた。
    1. [初出の実例]「丁字にぬうは鳥足縫の事也。これを三叉の相(サウ)とも云ぞ。鳥の爪を前へ三つかけてつかむが如し」(出典:六物図抄(1508))
    2. [その他の文献]〔蘇軾‐縦筆詩〕

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日本歴史地名大系 「三叉」の解説

三叉
みつまた

隅田川河口部の分流点。三俣・三派とも記される。寛永江戸図および明暦三年(一六五七)の新添江戸之図では日本橋川が箱崎はこざき川・しん堀・亀島かめじま川と三つの流れに分れるところに「ミツまた」とあるが、延宝江戸方角安見図以後は大川(隅田川)新大しんおお橋下流の中洲付近、箱崎川との分流点に「三つまた」と記されている。大川筋に移動した三叉については、寛文二年(一六六二)の「江戸名所記」に「浅草川、新堀、霊岩島、この三方に相通じて、水の派わかれながるる所なればかくいふなり」とある。

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普及版 字通 「三叉」の読み・字形・画数・意味

【三叉】さんさ

みつまた。

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