三宝柑(読み)サンボウカン

デジタル大辞泉 「三宝柑」の意味・読み・例文・類語

さんぼう‐かん【三宝×柑】

《「さんぽうかん」とも》ミカン科の常緑中高木。和歌山県原産。実は濃黄色、だるま形で、果柄部にこぶ状の突起がある。酸味が少なく甘い 春》

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精選版 日本国語大辞典 「三宝柑」の意味・読み・例文・類語

さんぽう‐かん【三宝柑】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さんぼうかん」とも ) ミカン科の常緑高木。和歌山県海草郡原産の柑橘類一種果実は濃黄色のだるま形で果底にはこぶ状の突起がある。果肉は濃黄色で柔らかく多汁でさわやか。春夏の生食用に和歌山県に多く栽培される。昔、紀州侯に献上する際、三方に載せたところから、この名があるという。三宝。だるま柑。蓬莱柑。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「なアに、郷里から三宝柑(サンバウカン)が届いだもんだから」(出典:アパアトの女たちと僕と(1928)〈龍胆寺雄〉七)

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デジタル大辞泉プラス 「三宝柑」の解説

三宝柑

和歌山県で生産される柑橘類。実は約250~300g、果皮は鮮やかな黄色で厚く、枝つきの部分が膨らむ。果肉は爽やかな甘みがある。江戸時代から和歌山城内に原木があり、希少で美味であったことから、藩外不出の果実として、実を三方に乗せて殿様に献上したことからこの名がついたとされる。同県有田郡湯浅町栖原が主産地で、「栖原三宝柑」とも呼ばれる。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「三宝柑」の解説

三宝柑 (サンポウカン)

学名Citrus sulcata
植物。ミカン科の常緑低木

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