日本歴史地名大系 「三岳山」の解説 三岳山みたけさん 京都府:福知山市上佐々木村三岳山御嶽山とも書き、別に「丹波山上」の名がある。福知山市の北端近くにあり、標高八三九・二メートル。もと丹波・丹後両国の境をなした。北西には丹波・丹後・但馬三国の境にある三国(みくに)山(五七七メートル)、北東には大江(おおえ)連峰の大江山(千丈ヶ嶽、八三二・五メートル)と赤石(あかいし)ヶ岳(七三六・二メートル)がそびえる。遅くとも鎌倉末期には山岳霊場として開かれていたと思われ、南北朝初期には頂上近くに蔵王(ざおう)権現(現三嶽神社)が祀られていた。頂上に奥院、南の斜面喜多(きた)に別当寺金光(きんこう)寺がある。金光寺から奥院まで約八〇〇メートル、この間かつては女人禁制であった。「丹波志」には次のようにある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
世界大百科事典(旧版)内の三岳山の言及 【福知山[市]】より …市域南東部の生野は,〈大江山いく野の道の遠ければ……〉と詠んだ小式部の歌名を高めた逸話で著名な歌枕。市域北端近くの三岳山(839m)は古くは山岳霊場で,大江山の鬼退治に赴く源頼光一行が戦勝を祈願した山との伝説がある。【浮田 典良】[福知山城下]丹波国の城下町。… ※「三岳山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」