三盆白(読み)サンボンジロ

デジタル大辞泉 「三盆白」の意味・読み・例文・類語

さんぼん‐じろ【三盆白】

三盆

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精選版 日本国語大辞典 「三盆白」の意味・読み・例文・類語

さんぼん‐じろ【三盆白】

  1. 〘 名詞 〙さんぼん(三盆)
    1. [初出の実例]「黐(もち)でとると翅がよごれるといって三盆白の袋を竿のさきへつけ」(出典:銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉後)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三盆白」の意味・わかりやすい解説

三盆白
さんぼんじろ

和三盆,和白ともいう。独特の手法により,四国地方で家内工業的に生産される分蜜白糖一種で,近代工業的に生産される精製砂糖の上白に相当する。薄い黄みを帯びた粉末糖で,特殊の風味があるため高級和菓子の原料として用いられる。製法は,糖汁を煮つめてできたおりを除いた清澄液をさらに煮つめるとできる白下 (しろした) を木綿袋に入れ,力を加えて分蜜する。次いで,砂糖を団子状にして水打ちしながら練合せ,これを繰返し,再び袋に入れ分蜜する。この分蜜操作を5回行なったものを並三盆,6回以上行なったものを上三盆という。分蜜を終えた固塊状の糖を砕き,篩 (ふるい) を通過したものが和三盆である。歩どまりは 37%,糖度は約 96%。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「三盆白」の意味・わかりやすい解説

三盆白
さんぼんじろ

四国地方で古くからつくられてきた白砂糖。車糖(くるまとう)の一種で、結晶の細かい分蜜(ぶんみつ)白糖である。現在ではこの砂糖をとくに和三盆とよんでいる。

河野友美

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