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三角翼 さんかくよくdelta wing

翻訳|delta wing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

三角翼
さんかくよく
delta wing

平面形がほぼ三角形をした航空機の翼で,デルタ翼ともいう。超音速航空機の主翼によく用いられる。空気力学的な性能からみると,低速での性能は劣るが,亜音速から超音速にかけての特性の変化が穏やかである特徴をもち,また水平尾翼なしでつり合いがとれる。構造上も,つけ根付近で翼を厚くして重量を軽減できるので,脚や燃料の収納にも都合がよい。しかし,離着陸時には大きい揚力を出すために大きい迎え角をとる必要がある。

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デジタル大辞泉の解説

さんかく‐よく【三角翼】

航空機で、両主翼の平面形が三角形をなす翼。大きな後退角、小さい縦横比になるので抵抗が少なく、超音速機に使用。デルタ翼。

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百科事典マイペディアの解説

三角翼【さんかくよく】

デルタ翼とも。平面形が三角形をした翼。前縁が約60°の後退角をもち,強度的に有利なので薄い翼断面の使用が容易であり,失速角が大きく,音速に入る際の風圧中心移動がないなどの点から,超音速機用の翼形として利点が多い。
→関連項目無尾翼機ユーロファイター

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

三角翼
さんかくよく

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世界大百科事典内の三角翼の言及

【SST】より

…衝撃波による抵抗を減らすには機体を前後に細長い形にするのが有利で,このため客室は亜音速機より狭くなる。翼も亜音速機と違ってアスペクト比の小さい三角翼や矢形の翼が選ばれる。三角翼は亜音速と超音速とで空力中心の移動が小さいことでも有利だが,低速で揚力を出すには迎え角をかなり大きくしなければならず,コンコルドの場合,離着陸時は機首を下へ曲げて,操縦士の前方視界を確保している。…

【超音速飛行】より

…一般に高速機になるほど後退角を大きくするが,超音速機ではジェット旅客機のようなアスペクト比の大きい後退翼は使われない。このような形状の翼は超音速領域で旋回したり,突風に遭うなどして,いったん衝撃失速が発生すると,ピッチアップという激しい頭上げを起こしやすいこと,また軽くてじょうぶに作るのがむずかしく,低速での操縦も困難なためで,超音速機の場合は三角翼(デルタ翼)や同じ後退翼でもアスペクト比の小さい,三角翼の先端を切ったような形のものが選ばれる。三角翼は後退翼と同様衝撃波の発生を遅らせる働きがあるだけでなく,遷音速域での飛行特性も比較的よいという特徴がある。…

【翼】より

…しかし主翼を空力中心が重心よりやや後ろにくるように取りつければ,尾翼なしでも主翼だけで縦安定を保つことができ,無尾翼機が作れる。ただし無尾翼機は重心と空力中心がずれていても縦のつりあいがとれるように主翼の形にくふうが必要で,後退翼としその翼端をねじり下げるか,三角翼としその後縁の舵面を上げて,前のめりになるのを防いだ例が多い。無尾翼機の翼内に乗員などを収容し胴体を省略した航空機を全翼機と呼ぶ。…

※「三角翼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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