デジタル大辞泉
「失速」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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しっ‐そく【失速】
- 〘 名詞 〙
- ① 飛行機の主翼の迎角(むかえかく)が大きくなりすぎて、揚力が急減する現象。大部分の揚力を失って、急速に機首を下げて高度を失い、回復するまでは正常な操縦ができなくなる。
- [初出の実例]「あまり速力が遅くなると、翼が失速して」(出典:飛行機の話(1941)〈山崎好雄〉三)
- ② 比喩的に、急に速度を減じたり、勢いが弱まったりすること。
- [初出の実例]「エレベーターの沈下するショックが間断なくつづき、今にも失速して落ちるかと」(出典:安吾新日本地理(1951)〈坂口安吾〉安吾・伊勢神宮にゆく)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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失速
しっそく
stall
流体が物体に沿って流れているとき,この流れが物体表面から剥離すること。航空工学では翼の表面の空気の流れが翼面からはがれ,その結果として揚力が減少し,抗力が増加する現象をいう。その原因としては,翼の迎え角がある限度をこえて増大すること,また航空機が音速に達したとき翼の上面に強い衝撃波が生じて,その下流の流れがはがれること (衝撃失速) などがある。航空機の主翼が失速すると操縦が困難になり,放置するときりもみなどの危険な状態に陥ったり,少なくとも回復するまでにかなりの高度が必要である。したがって,離陸直後や着陸直前の低高度での失速は非常に危険で,しかもこのような低速時には迎え角が大きいので,失速の起こる危険性も高い。また,一般の送風機でも回転翼や静翼に失速が起こることがあり,送風機の効率が低下し,はなはだしい場合には翼が破損することもある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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失速【しっそく】
飛行機の翼は迎え角が大きくなるに従って揚力が増すが,ある角度を越すと気流が翼上面からはがれて渦(うず)を発生し,揚力が急減する。この現象を失速といい,失速が起きると急激に機首を下げて落下するので,離陸直後や着陸前など低空を大きな迎え角で飛ぶときは危険が大きい。このため飛行機は失速が近づくと音や振動で警告する安全装置を装備している。
→関連項目三角翼|スラット|スロット|揚力
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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知恵蔵
「失速」の解説
失速
翼の揚力が突然失われる現象。揚力は迎え角(気流に対する翼面の角度)に比例して増加するが、ある角度(小型汎用機では約10度、ジェット旅客機は十数度、ジェット戦闘機は30度前後)を超えると、翼上面の空気が剥離して急激に減少する。これが失速。回復操作を誤ると墜落する。コンプレッサー・ストールは、ジェット・エンジンが乱れた空気を吸入したり、乱暴な操作で燃焼のバランスが崩れ、突然激しい振動を生じ、推力を発生しなくなる現象。
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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失速
パラグライダーが飛行中、速度を失い滑空できなくなること
出典 パラグライダー用語辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の失速の言及
【飛行機】より
… 91年ドイツのO.リリエンタールは,固定翼グライダーを製作,彼自身が操縦して滑空実験を始めた。失速事故で墜死するまでに2000回の実験を行い,固定翼の空力特性について,貴重な資料を残した。彼に続いて多くの研究家がグライダーの実験を始めたが,アメリカのシャヌートOctave Chanute(1832‐1910)は,自然界には見られない複葉翼のグライダーを考案した。…
【揚力】より
…αがある一定値を超えると,流れが上面ではがれて揚力は急減する。これは失速と呼ばれる。流れの中で回転する物体に働く揚力も同様に説明できる([マグヌス効果])。…
【翼】より
…揚力は迎え角を増すほど大きくなるが,迎え角を大きくしすぎると気流が翼上面についていけなくなり,途中ではがれて渦を巻くので,揚力が逆に減ってしまう。これを失速stallと呼ぶ。翼が失速すると機は急に下降したり横に傾きやすくなるので,ふつうは失速しない範囲の迎え角(翼によって違うが15度くらいまで)で飛ぶ。…
※「失速」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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