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失速 しっそく stall

翻訳|stall

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

失速
しっそく
stall

流体が物体に沿って流れているとき,この流れが物体表面から剥離すること。航空工学では翼の表面の空気の流れが翼面からはがれ,その結果として揚力が減少し,抗力が増加する現象をいう。その原因としては,翼の迎え角がある限度をこえて増大すること,また航空機が音速に達したとき翼の上面に強い衝撃波が生じて,その下流の流れがはがれること (衝撃失速) などがある。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵の解説

失速

翼の揚力が突然失われる現象。揚力は迎え角(気流に対する翼面の角度)に比例して増加するが、ある角度(小型汎用機では約10度、ジェット旅客機は十数度、ジェット戦闘機は30度前後)を超えると、翼上面の空気が剥離して急激に減少する。これが失速。回復操作を誤ると墜落する。コンプレッサーストールは、ジェット・エンジンが乱れた空気を吸入したり、乱暴な操作で燃焼のバランスが崩れ、突然激しい振動を生じ、推力を発生しなくなる現象。

(鳥養鶴雄 元日本航空機開発協会常務理事 技術士(航空機部門) / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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デジタル大辞泉の解説

しっ‐そく【失速】

[名](スル)
飛行機が飛行中に、急速に速度を失う現象。主翼の迎え角が大きくなりすぎたとき、翼上面の気流が剥(は)がれて揚力が減ることから起こり、機首が下がり高度を失う
急に勢いをなくすこと。急速に活気を失うこと。「人気が失速する」「国内経済の失速

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
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百科事典マイペディアの解説

失速【しっそく】

飛行機の翼は迎え角が大きくなるに従って揚力が増すが,ある角度を越すと気流が翼上面からはがれて渦(うず)を発生し,揚力が急減する。この現象を失速といい,失速が起きると急激に機首を下げて落下するので,離陸直後や着陸前など低空を大きな迎え角で飛ぶときは危険が大きい。
→関連項目三角翼スラットスロット揚力

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パラグライダー用語辞典の解説

失速

パラグライダーが飛行中、速度を失い滑空できなくなること

出典|
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大辞林 第三版の解説

しっそく【失速】

( 名 ) スル
飛行機の翼がある迎え角を超えると、翼上面を流れていた空気流が渦を起こし揚力が失われること。ストール。 「着陸しようとして-した」
急に勢いやスピードがなくなること。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の失速の言及

【飛行機】より

… 91年ドイツのO.リリエンタールは,固定翼グライダーを製作,彼自身が操縦して滑空実験を始めた。失速事故で墜死するまでに2000回の実験を行い,固定翼の空力特性について,貴重な資料を残した。彼に続いて多くの研究家がグライダーの実験を始めたが,アメリカのシャヌートOctave Chanute(1832‐1910)は,自然界には見られない複葉翼のグライダーを考案した。…

【揚力】より

…αがある一定値を超えると,流れが上面ではがれて揚力は急減する。これは失速と呼ばれる。流れの中で回転する物体に働く揚力も同様に説明できる(マグヌス効果)。…

【翼】より

…揚力は迎え角を増すほど大きくなるが,迎え角を大きくしすぎると気流が翼上面についていけなくなり,途中ではがれて渦を巻くので,揚力が逆に減ってしまう。これを失速stallと呼ぶ。翼が失速すると機は急に下降したり横に傾きやすくなるので,ふつうは失速しない範囲の迎え角(翼によって違うが15度くらいまで)で飛ぶ。…

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