三遊亭遊三(読み)サンユウテイ ユウザ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「三遊亭遊三」の解説

三遊亭 遊三(初代)
サンユウテイ ユウザ


職業
落語家

本名
小島 長重

生年月日
天保11年

出生地
江戸(東京都)

経歴
徳川幕府御賄方御家人・小島弥三兵衛長重といい江戸・小石川の小日向屋敷に住んでいたが、のちの初代三遊亭円遊とは手習い友達で、遊芸に凝り噺家をめざし2代目五明楼玉輔に入門、玉秀の名をもらう。のち雀家翫之助の名で寄席に出ていたが、明治維新後、一時司法省に務める。明治10年再び噺家を志し、旧知の円遊の門下となり遊三を名乗る。大正2年妻の甥に2代目を譲り隠居。得意は滑稽噺で「よかちょろ」を売り物とした。

没年月日
大正3年 7月8日 (1914年)

伝記
爆弾可楽爆弾可楽 杉本 章子 著杉本 章子 著(発行元 文芸春秋文芸春秋 ’93’90発行)


三遊亭 遊三(2代目)
サンユウテイ ユウザ


職業
落語家

本名
渡辺 吉寿

別名
前名=三遊亭 三寿(三次),三遊亭 遊三郎,三遊亭 若遊三

生年月日
明治14年 1月18日

出生地
東京・赤坂

経歴
初代三遊亭遊三の妻の甥。初め叔父の門人で三寿(三次とも)から遊三郎を経て、明治36年頃若遊三と改名。この頃から上方をはじめ地方巡業が多くなる。大正12年6月人形町末広で2代目遊三を襲名。上方の三友派を中心に活動し、満州朝鮮半島東南アジアの各地にまで巡演。昭和12年頃東京へ戻り芸術協会に属したが、力量ほどには用いられず31、2年頃に引退。得意の演目は「小言幸兵衛」「夢金」「子別れ」など。

没年月日
昭和38年 3月23日 (1963年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「三遊亭遊三」の解説

三遊亭 遊三(1代目)
サンユウテイ ユウザ

明治期の落語家



生年
天保11年(1840年)

没年
大正3(1914)年7月8日

出生地
江戸

本名
小島 長重

経歴
徳川幕府御賄方御家人・小島弥三兵衛長重といい江戸・小石川の小日向屋敷に住んでいたが、のちの初代三遊亭円遊とは手習い友達で、遊芸に凝り噺家をめざし2代目五明楼玉輔に入門、玉秀の名をもらう。のち雀家翫之助の名で寄席に出ていたが、明治維新後、一時司法省に務める。明治10年再び噺家を志し、旧知の円遊の門下となり遊三を名乗る。大正2年妻の甥に2代目を譲り隠居。得意は滑稽噺で「よかちょろ」を売り物とした。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「三遊亭遊三」の解説

三遊亭遊三(初代) さんゆうてい-ゆうざ

1840-1914 明治-大正時代の落語家。
天保(てんぽう)11年生まれ。もと幕臣。雀家翫之助(すずめや-かんのすけ)の名で寄席にでていたが,維新後一時司法省につとめる。ふたたび落語家をこころざして2代三遊亭円遊の門にはいり,遊三を名のった。得意は滑稽噺(こっけいばなし)。大正3年7月8日死去。75歳。江戸出身。本名は小島長重。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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