遊芸(読み)ユウゲイ

デジタル大辞泉 「遊芸」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐げい〔イウ‐〕【遊芸】

遊び・楽しみのためにする芸事歌舞音曲茶の湯生け花など。
[類語]芸能演技芸道一芸演芸芸事話芸大道芸

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精選版 日本国語大辞典 「遊芸」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐げいイウ‥【遊芸・游芸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 文芸の世界。学問、文学。
    1. [初出の実例]「以稚時不一レ遊芸之庭、横翰之藻自乏乎彫虫焉」(出典:万葉集(8C後)一七・三九六九・題詞)
    2. [その他の文献]〔枕中記〕
  3. 遊びごとに関した芸能。謡、歌舞、茶の湯、生け花、琴、三味線落語俗謡などの類。
    1. [初出の実例]「舞歌は遊芸の諸曲也」(出典:遊楽習道風見(1423‐28頃))
  4. 珍しい物や芸などを見せる曲芸見世物の類。
    1. [初出の実例]「蛇遣ひの遊芸より」(出典:団団珍聞‐五一八号(1885))

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普及版 字通 「遊芸」の読み・字形・画数・意味

【遊芸】ゆう(いう)げい

技芸。清・銭謙益〔宋の宗の杏花村の図に題す〕詩 至、盤(ばんぱく)して、自らす (あたか)も是れ、身、畫師の製ならん

字通「遊」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の遊芸の言及

【元禄時代】より

… 都市の商工業者は経済的な上昇とともに,自然の制約を強くうける農民の場合とは違い,労働を計画的に集約し余暇を生み出すことができる。そこで町人の間には遊芸(お稽古事)というかたちで趣味的な活動が広がり,町人大衆が直接参加する文化の形態ができ上がった。彼らが遊芸として身につけようとしたものは,歌舞音曲の類はもとより詩歌,書画,園芸など多様な領域にわたり,今日の目からみれば文芸,学問,科学の分野に属すると思われるものまでを含み込んでいた。…

※「遊芸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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