上腕二頭筋(読み)ジョウワンニトウキン

デジタル大辞泉 「上腕二頭筋」の意味・読み・例文・類語

じょうわん‐にとうきん〔ジヤウワン‐〕【上腕二頭筋】

上腕の前側の大きな筋肉肩甲骨橈骨とうこつとについており、ちゅう関節を屈曲させ、力こぶとなり、また手を外旋させる。

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精選版 日本国語大辞典 「上腕二頭筋」の意味・読み・例文・類語

じょうわん‐にとうきんジャウワン‥【上腕二頭筋】

  1. 〘 名詞 〙 上腕の前面にある大きな筋肉。上腕を前方に引き上げるはたらきをする。この筋肉が収縮したときに、いわゆる「力瘤」が現われる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上腕二頭筋」の意味・わかりやすい解説

上腕二頭筋
じょうわんにとうきん
biceps muscle of arm

主として肘を曲げる運動を行い,前腕の外旋運動を補助する筋肉。長頭短頭があり,外側の長頭は肩甲骨の関節上結節や関節唇から起る。短頭は烏口突起から起って上腕骨中部で両頭が合流し,橈骨粗面に付着する。一部は上腕二頭筋腱膜となって,前腕筋膜の上内側に入る。肘を伸ばすときに働く上腕三頭筋に拮抗する。

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百科事典マイペディア 「上腕二頭筋」の意味・わかりやすい解説

上腕二頭筋【じょうわんにとうきん】

上腕の前面にある大きな筋。肩甲骨の関節窩(か)の上からの長頭と,同じく肩甲骨の烏口(うこう)突起からの短頭の2頭で起こり,大きな筋腹を経て橈骨(とうこつ)上端部外側に付くとともに,一部は前腕筋膜に付く。主として前腕を屈曲,回外する働きがある。いわゆる〈力こぶ〉はこの筋によってつくられる。

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世界大百科事典(旧版)内の上腕二頭筋の言及

【腕】より

…肩関節は多軸性の球関節で人体中最も可動性が大きいが,肘関節はその主要な部分は1軸性のちょうつがい関節である。筋肉は上腕の前面に上腕二頭筋(力こぶを作る筋),烏口(うこう)腕筋,上腕筋があって,主としてひじを曲げる働きをし,上腕の後面にある上腕三頭筋はその拮抗筋としてひじを伸ばす。また前腕の前面には8個の概して細長い筋肉があって,主として手首を曲げたり,指を曲げたり,回内といって前に向いている掌を内側から後ろに向けたりする運動をいとなみ,前腕の後面には11個の筋肉があって,前面の筋肉の拮抗筋として,手首や指を伸ばしたり,回外運動を行ったりする。…

【筋肉】より

…この両層の間を橈骨(とうこつ)神経が後上内方から前下外側に向かって上腕骨をらせん状にとりまくように走る。肘関節に対して,上腕二頭筋と対抗筋の関係にある。肘関節を強く伸展すると,上腕後面に筋肉の収縮を触れることができる。…

※「上腕二頭筋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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