上船塚古墳(読み)かみふなづかこふん

日本歴史地名大系 「上船塚古墳」の解説

上船塚古墳
かみふなづかこふん

[現在地名]上中町日笠

日笠ひかさ集落の西北、国道二七号沿いの通称船塚にある五世紀代の前方後円墳。国指定史跡主軸は東西方向で、前方部を西にして築造され、全長約七五メートル、後円部直径約三〇メートル。前方部は比較的長くなり、先端の幅は約四四メートル、前方部・後円部の高さはほぼ同じで七メートル内外。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

国指定史跡ガイド 「上船塚古墳」の解説

かみふなづかこふん【上船塚古墳】


福井県三方上中郡若狭町日笠にある6世紀前半の前方後円墳。若狭町の日笠周辺に散在する3基の前方後円墳で構成されている日笠古墳群のなかの1基で、小浜湾に流れ込む北川左岸に位置している。墳丘の保存状態は比較的よく、後円部を東に向けた全長約75mで、後円部径約36m、高さ約16mの2段築成。隣接する下船塚古墳とあわせて、夫婦塚と呼ばれ、若狭国造(くにのみやつこ)である膳臣(かしわでのおみ)一族墳墓に比定されることなどから、1935年(昭和10)に国の史跡に指定された。円筒埴輪(はにわ)、葺石(ふきいし)が確認されており、一部に残る周濠からは、盾形の周濠がめぐっていたと推測されている。JR小浜線新平野駅から徒歩約13分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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