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上蔟 じょうぞく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

上蔟
じょうぞく

食桑をやめ営にかかろうとしている熟蚕 (まぶし) に移す作業養蚕労働のなかで最も多忙な作業の一つで,従来の慣行は熟蚕を1頭ずつ選別して拾い集める「1頭拾い法」で多大の労力を要したが,条桑育の普及に伴い条桑から蚕を払落す条払法が普及してきた。このほか蚕座に網や柴を置いてそれに移った蚕を一度に集める網取,柴取法や蚕座の上に蔟を載せて自然にはい上がらせる自然上蔟法が利用されるようになり,1頭拾い法に比べ 10~20%の労力で足りるようになった。

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デジタル大辞泉の解説

じょう‐ぞく〔ジヤウ‐〕【上×蔟/上×簇】

成熟したを、繭を作らせるため、蔟(まぶし)に移し入れること。あがり。 夏》「炉火美しく―の夜に入るも/静塔」

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百科事典マイペディアの解説

上蔟【じょうぞく】

養蚕用語。熟蚕を蔟(まぶし)と呼ばれる繭を作る場所に入れる操作のこと。かつては指で拾い取って入れていたが,現在では労力節約のため回転蔟を用いた自然上蔟が普及。
→関連項目養蚕

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大辞林 第三版の解説

じょうぞく【上蔟】

( 名 ) スル
成熟したカイコが、繭を作ろうとする状態になった時、繭をつくらせるために蔟まぶしに入れること。 [季] 夏。

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世界大百科事典内の上蔟の言及

【カイコ(蚕)】より

… 5齢のカイコはその成長が極度に達するとクワを食べる量が少なくなり,ついに食桑を止め体が透き通り糸を吐きはじめる。このようになったカイコを熟蚕(じゆくさん)と呼び,熟蚕を営繭場所すなわち蔟(まぶし)に入れてやることを上蔟(じようぞく)という。上蔟してから4日目ごろ繭の中で脱皮してさなぎとなる。…

※「上蔟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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