デジタル大辞泉 「下り上る」の意味・読み・例文・類語 おり‐のぼ・る【下り上る】 [動ラ四]1 高い所と低い所との間をおりたりのぼったりする。のぼりおりする。「この国の海山より竜は―・るものなり」〈竹取〉2 貴人の御前に出仕し、退出する。「女房ぞ弘徽殿に局して―・りける」〈栄花・殿上の花見〉3 都と地方との間を往復する。「肥前の松浦より都へ一日に―・る馬」〈平家・七〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「下り上る」の意味・読み・例文・類語 おり‐のぼ・る【下上】 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙① 高い所と低い所の間を降りたり上ったりする。昇降する。[初出の実例]「この国の海山より龍はをりのぼるものなり」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))② 中古、宮仕えする人が、主上、あるいは貴人の御前に出仕し、その後、私室に退く。御前と私宅の間を往復する。[初出の実例]「宮たちの〈略〉おりのぼらせ給ふ儀式、見ものなり」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘七年一月一日)③ 都と地方の間を行ったり来たりする。往復する。[初出の実例]「彼広嗣は肥前の松浦より都へ一日におりのぼる馬をもちたりけり」(出典:平家物語(13C前)七) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例