下元(読み)カゲン

精選版 日本国語大辞典 「下元」の意味・読み・例文・類語

か‐げん【下元】

  1. 〘 名詞 〙かげん(下元)の節《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「下元 カゲン 曰十月十五日」(出典:延宝八年合類節用集(1680)一)
    2. [その他の文献]〔宋史‐苗守信伝〕

げ‐げん【下元】

  1. 〘 名詞 〙かげん(下元)
    1. [初出の実例]「下元日(ゲゲンのひ) 十月十五日の事也」(出典:俳諧・増山の井(1663)一〇月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「下元」の読み・字形・画数・意味

【下元】かげん

旧暦十月十五日。唐・李賀〔仁和里雑叙皇甫〕詩 下元復(ま)た西す 甘粛山名)に別れを敍すれば、長きこと天の如し

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世界大百科事典(旧版)内の下元の言及

【三元】より

…中国,三元は本来,歳・日・時の始め(元は始の意)である正月1日を指したが,六朝末期には道教の祭日である上元・中元・下元を意味し,それぞれ正月・7月・10月の15日を指すようになった。天官・地官・水官のいわゆる三官(本来,天曹(てんそう)すなわち天上の役所を意味したが,しだいにいっさいの衆生とすべての諸神を支配する天上最高の神となる)がそれぞれの日,すべての人間の善悪・功過を調査し,それに基づいて応報したという。…

※「下元」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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