下紐(読み)シタヒモ

大辞林 第三版の解説

したひも【下紐】

〔上代は「したびも」〕
装束の下、小袖の上に結ぶ帯。したおび。
下裳したもまたは下袴したばかまの紐。 「愛うるわしと思ひし思はば-に結ひ付け持ちて止まず偲しのはせ/万葉集 3766
[句項目] 下紐解く

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精選版 日本国語大辞典の解説

した‐ひぼ【下紐】

〘名〙 「したひも(下紐)」の変化した語。
※とはずがたり(14C前)一「心よりほかにとけぬる下ひぼのいかなるふしにうき名ながさん」

した‐ひも【下紐】

〘名〙
① 装束の下、肌着の上に結ぶ帯。したおび。
※書紀(720)崇神一〇年九月(北野本南北朝期訓)「遂(つひ)に美麗(うるは)しき小蛇(こをろち)有り。其(そ)の長(なか)さ大(おをき)さ衣紉(シタヒモ)の如(こと)し」
② (上代は「したびも」) 下裳・下袴の紐。→したひもの(下紐━)
※万葉(8C後)一五・三七六六「うるはしと思ひし思はば之多婢毛(シタビモ)に結ひつけ持ちて止まず偲(しの)はせ」
※源氏(1001‐14頃)夕顔「なくなくもけふはわがゆふしたひもをいづれの世にかとけてみるべき」
腰巻をいう。二布(ふたの)。したへぼ。
※浮世草子・好色一代女(1686)六「いつ見ならひけるつまなげ出しの居ずまひ、白羽二重の下紐(シタヒモ)を態と見せるはさもし」
④ ふんどし。〔日葡辞書(1603‐04)〕

した‐へぼ【下紐】

〘名〙 (「したひも(下紐)」の変化した語) 女性の腰巻。ゆもじ。したえぼ。

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