下輩(読み)げはい

精選版 日本国語大辞典 「下輩」の意味・読み・例文・類語

げ‐はい【下輩】

〘名〙
仏語三輩の一つ。能力資質のもっとも劣ったもの。智慧や徳のもっとも少ないもの。
往生要集(984‐985)大文一〇「『清浄覚経』以此胎生中輩下輩人」 〔三品弟子経〕
身分のいやしい者。しもざまの者。下賤の者。
太平記(14C後)二七「高貴清花も君主一の人も共に力を得ず、下輩(ゲハイ)下賤の士、四海を呑む」 〔史記‐灌夫伝〕
③ 自分より身分の低い人。目下(めした)の者。
※コンテムツスムンヂ(捨世録)(1596)三「トウハイニテモ アレ、guefaino(ゲハイノ) モノニテモ アレ ワレニ イイツケ ショマウスベキ ホドノ コトヲ」

か‐はい【下輩】

〘名〙 身分の低い者。身分のいやしい者。下人(げにん)
公議所日誌‐一四下・明治二年(1869)五月「下輩は一々是を官許する程の筋にあらず」 〔史記‐灌夫伝〕

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デジタル大辞泉 「下輩」の意味・読み・例文・類語

げ‐はい【下輩】

身分の卑しい者。
目下の者。
仏語。三輩の一。悟りを求める心を起こすが、ただ阿弥陀仏を念じるだけの者。

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普及版 字通 「下輩」の読み・字形・画数・意味

【下輩】かはい

末輩

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