精選版 日本国語大辞典 「不食芋」の意味・読み・例文・類語 くわず‐の‐いもくはず‥【不食芋】 〘 名詞 〙 ( 食えない芋の意。弘法大師が遊行の途中、里人に芋を乞うと、その里人が石の芋で食えないものだとことわったため、法力により芋が本当の石の芋にされてしまったという伝説に基づく語 ) 石で芋の形をしているもの。[初出の実例]「未だに戯家(たわけ)がやまぬかして、動(ややもすれ)ば石芋(クハズノイモ)石蛤(くはずのかい)で人をちゃかし」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後) くわず‐いもくはず‥【不食芋】 〘 名詞 〙 サトイモ科の多年草。四国、九州南部の主として海岸の湿った常緑広葉樹林内に生える。地表に横たわる太い地下茎の先端から三~四枚のサトイモの葉に似た大きな鏃(やじり)形で長柄のある葉を出し、高さ一・五メートルぐらいになる。夏、葉間から花茎を伸ばし、長さ約一五センチメートルの仏焔苞(ぶつえんほう)に包まれた多数の白色の小花を付ける。根茎は有毒だが、漢方では健胃薬とする。いしいも。どくいも。〔薬品手引草(1778)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例