与楽寺(読み)ようらくじ

日本歴史地名大系 「与楽寺」の解説

与楽寺
ようらくじ

[現在地名]広陵町大字広瀬小字田中

田中たなか垣内の南西部に位置する真言宗の寺。旧名瑶珞ようらく寺。本尊空海像で、応安六年(一三七三)の造立墨書銘には「奉本願造立敬白 金剛仏子実□ 僧乗円 応安六年丑歳六月十三日敬白」「与楽寺 一結衆等 応安六年六月十三日造立之 大仏師僧行盛(花押)」とある。在銘空海像としては奈良県最古といわれ、県指定文化財。本堂には十一面観音・聖観音阿弥陀釈迦などの像を安置。平成八年(一九九六)十一面観音像の胎内から白檀製の十一面観音立像(高さ三一センチ)が発見され、胎内に納入した際の天福元年(一二三三)の結縁交名に与楽寺の寺名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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