両両(読み)リョウリョウ

精選版 日本国語大辞典 「両両」の意味・読み・例文・類語

りょう‐りょうリャウリャウ【両両】

  1. 〘 名詞 〙 二つずつ。また、あれとこれと両方。ふたつともに。
    1. [初出の実例]「皇城陌上楊将柳、両々三々夾道斜」(出典凌雲集(814)和菅祭酒賦朱雀衰柳作〈多治比貞清〉)
    2. 「ひとりして女郎ふたりあぐるを、両々つなぐといふなり」(出典:評判記・吉原すずめ(1667)上)
    3. 「一方が他方をいたづらに排撃せず、他方が一方をことさらに軽視せず、両々相俟って病気の治療に協力したならば」(出典:文化と政治(1941)〈津久井龍雄〉文化について)
    4. [その他の文献]〔史記‐天官書〕

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普及版 字通 「両両」の読み・字形・画数・意味

【両両】りようりよう(りやうりやう)

二つならぶ。まばら。宋・黄公望王摩詰(維)の春渓捕魚の図に題す〕詩 漁舟兩兩、江を渡つて去り 白頭の老漁、爭うて魚を捕る (さお)を操りを提(と)つて相ひ兩兩 愼んで江心に向つて、輕く(あ)ぐ

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