両性愛(読み)リョウセイアイ(英語表記)bisexuality

デジタル大辞泉 「両性愛」の意味・読み・例文・類語

りょうせい‐あい〔リヤウセイ‐〕【両性愛】

同性異性のどちらも性愛対象とすること。また、そのような関係バイセクシュアル

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「両性愛」の意味・わかりやすい解説

両性愛
りょうせいあい
bisexuality

同性,異性どちらにも恋愛感情や性的欲望が向かう性的指向,また同性,異性どちらとも性行動があること。両性愛者をバイセクシュアルともいう。同性愛異性愛,両性愛などの性的指向について,それらを並列的にとらえる見方もあるが,同性愛と異性愛は一つの性別を対象とするモノセクシュアリティ monosexualityであり,それと対となる概念として両性愛を位置づける考え方もある。また,両性愛という表現が,女性・男性の二項の組み合わせであることから,その二項対立的な性別区分を避けたり,女性・男性どちらでもないという性自認(性同一性)をもつ人(→Xジェンダー)なども恋愛や性的対象となることを含意したりするため,あらゆる性別が対象となるという意味でパンセクシュアリティ pansexualityという語が使われることもある。両性愛者は,恋愛や性的対象となる性別が多いため,性的経験が多いという印象をもたれることがあるが,それは事実に基づかない。また,両性愛者は同性愛者コミュニティに参加することが多いが,同性愛者のコミュニティにも両性愛者に対する偏見があるため,自分が両性愛であることを公表しづらいという人も多い。(→LGBT

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android