中川将行(読み)なかがわ・まさゆき

朝日日本歴史人物事典の解説

中川将行

没年:明治30.2.5(1897)
生年:嘉永1(1848)
明治初期の数学者,教育者。旧幕臣のために明治2(1869)年に開校した沼津兵学校で幾何学を学ぶ。同期に荒川重平がいて,彼との共著,共訳が多数ある。4年海軍兵学寮の教官となり,のちに海軍教授。東京数学会社で活躍した会員のひとり。数学用語の翻訳統一事業に熱心で,上野清と論争する。実用数学を標榜する見地から,和算を「内外接触の理」ばかりの空理空論と徹底的に批判。和算の衰退に拍車をかけることとなった。荒川との共著『幾何問題解式』(1879)は日本で初の横書きの数学書である。<参考文献>『日本の数学史100年史』上

(佐藤賢一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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