中村のしほ(読み)なかむら のしお

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中村のしほ」の解説

中村のしほ(3代) なかむら-のしお

1782-1831 江戸時代後期歌舞伎役者
天明2年生まれ。2代中村しほの子。3代中村京十郎の兄。中村金蔵を名のり,天明8年大坂角の芝居で初舞台。寛政6年座本となる。享和3年3代を襲名,ふたたび角の芝居の座本をつとめた。京坂の舞台をつとめ,のち旅芝居にでた。若女方を得意とした。天保(てんぽう)2年4月13日死去。50歳。俳名蘭子,圭子,慶守。屋号天王寺屋

中村のしほ(2代) なかむら-のしお

1759-1800 江戸時代中期-後期の歌舞伎役者。
宝暦9年生まれ。2代生島十四郎の門弟で,初代中村富十郎の養子となり,安永8年2代のしほを襲名。京坂で活躍し,寛政6年江戸都座にでて若女方として人気をえた。時代物と世話物をかね,傾城(けいせい)役,武道事を得意とした。寛政12年3月20日死去。42歳。初名は生島金蔵。俳名は蘭耕。屋号は天王寺屋。

中村のしほ(初代) なかむら-のしお

1752-1777 江戸時代中期の歌舞伎役者。
宝暦2年生まれ。初代笠屋又九郎の子。2代加茂川野塩(のしお)をつぎ,京都の子供芝居をつとめる。初代中村富十郎の門弟となり,明和5年加茂川のしほを中村のしほとあらためる。7年江戸にいき森田座で活躍。若女方を得意とした。安永6年11月19日死去。26歳。京都出身。俳名は袖歌。屋号は天王寺屋。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android