中村伝次郎(読み)なかむら でんじろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中村伝次郎」の解説

中村伝次郎(初代) なかむら-でんじろう

1673-1729 江戸時代前期-中期の歌舞伎振付師。
延宝元年生まれ。志賀山万作の子。初代中村伝九郎の門弟で,中村伝次郎を名のり道外方(どうけがた)の歌舞伎役者となる。のち父の跡をつぎ志賀山流2代となり,振り付けと舞の名手と称された。享保(きょうほう)14年2月28日死去。57歳。通称は松川庄之助。俳名舞扇

中村伝次郎(2代) なかむら-でんじろう

?-1781 江戸時代中期の歌舞伎振付師。
初代中村伝次郎の次男元文から明和にかけておもに江戸中村座で活躍,当代随一と称された。志賀山流3代もかねた。門人中村弥八,藤間勘兵衛がいる。天明元年9月22/25日死去。初名は中村金蔵。後名は中村舞扇(ぶせん)。俳名は舞扇。

中村伝次郎(3代) なかむら-でんじろう

?-1783 江戸時代中期の歌舞伎振付師。
2代中村伝次郎の子。安永元年3代を襲名丹前物,奴事(やっこごと)を得意とし,鬢(びん)をひくくむすんでいたため奴伝次郎とよばれた。志賀山流4代もかねた。天明3年6月24日死去。

中村伝次郎(4代) なかむら-でんじろう

?-? 江戸時代中期-後期の歌舞伎振付師。
初代志賀山せい(?-1803)の子。志賀山流9代。江戸中村座で振り付けをしたが,くわしいことはあきらかでない。俳名は賀扇。

中村伝次郎(5代) なかむら-でんじろう

中村重助(なかむら-じゅうすけ)(4代)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android