中村正義（読み）ナカムラ マサヨシ

20世紀日本人名事典

中村 正義
ナカムラ マサヨシ

昭和期の日本画家

生年

大正13(1924)年5月13日

没年

昭和52(1977)年4月16日

出生地

愛知県豊橋市

学歴〔年〕

豊橋商中退

経歴

豊橋商業を結核で中退し、本格的に日本画を始める。戦後中村岳陵に師事し、風景画で数年後早くも日展の無鑑査となるが、昭和28年結核再発。大病を経て作風はゴーギャン風の人物像が中心となり、日展のタブーを打ち破り始める。36年師と訣別、日展脱退。以後も舞台・映画美術を手がけるなど、絵画の限界に挑戦し、画壇の変革を求め続けた。主な作品に、自己凝視による「顔」シリーズ、小林正樹監督の映画「怪談」のために描かれた「源平海戦絵巻」などがある。55年、平成9年豊橋市美術博物館で遺作展が催された。平成元年川崎市の自宅を改造、中村正義の美術館としてオープン。作品に「舞子」「頭でっかちの自画像」など。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

中村正義 なかむら-まさよし

1924－1977　昭和時代後期の日本画家。
大正13年5月13日生まれ。夏目太果(たいか)や中村岳陵(がくりょう)にまなび,昭和25年「谿泉(けいせん)」,27年「女人」で日展特選。49年从(ひとひと)会を結成。病気とたたかいながら現代の不安をえがいた。「源平海戦絵巻」など映画用絵画や舞台美術でも活躍。昭和52年4月16日死去。52歳。愛知県出身。

出典　講談社

百科事典マイペディア

中村正義【なかむらまさよし】

日本画家。愛知県生れ。豊橋市立商業中退。1946年中村岳陵に師事，同年日展入選。日展で活躍し，審査員にもなるが1961年脱退。反権威の画家として，病とも闘いながら制作した。代表作《女人》《源平海戦絵巻》。

出典　株式会社平凡社

367日誕生日大事典

中村 正義 (なかむら まさよし)

生年月日:1924年5月13日
昭和時代の日本画家
1977年没

出典　日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」