中桐雅夫(読み)ナカギリ マサオ

20世紀日本人名事典 「中桐雅夫」の解説

中桐 雅夫
ナカギリ マサオ

昭和期の詩人,英文学者



生年
大正8(1919)年10月11日

没年
昭和58(1983)年8月11日

出生地
福岡県

出身地
岡山県倉敷市(本籍)

本名
白神 鉱一(シラカミ コウイチ)

学歴〔年〕
日本大学芸術科〔昭和16年〕卒業

主な受賞名〔年〕
高村光太郎賞(第8回)〔昭和40年〕「中桐雅夫集」,歴程賞(第18回)〔昭和55年〕「会社の人事

経歴
昭和12年神戸高商に入学の頃、詩誌「LUNA」を編集発行する。同誌はのちに「LE BAL」、「詩集」と改題。16年日大卒後、国民新聞社に入社。17年報知新聞を経て、20年読売新聞政治部記者となり43年に退社戦後は「荒地」「歴程」の結社に属し、14行詩型の平明な詩風で知られる。現代詩人会会員。詩集に「中桐雅夫詩集」「夢に夢みて」「会社の人事」、評論集に「危機の詩人―1930年代のイギリス詩人」がある。また、英文学者として、法政大、青山学院大などの非常勤講師も務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「中桐雅夫」の意味・わかりやすい解説

中桐雅夫
なかぎりまさお
(1919―1983)

詩人。福岡県に生まれる。本名白神鉱一。日本大学芸術科卒業。神戸高等商業時代『LUNA』『LE BAL』を創刊鮎川信夫(あゆかわのぶお)、北村太郎らを知り、第二次世界大戦後ともに同人誌『荒地(あれち)』を創刊、以後戦後詩潮流の中心部にあって、独特の生の重い響きを歌う。『中桐雅夫詩集』(1964)、具体的な自己の生きざま原点に据えた『夢に夢みて』(1972)、詩人独自の営為とことばへの不信主題とした『会社の人事』(1979)などのほか、詩人論に『危機の詩人』(1953)、『20世紀の詩人たち』(1972)など。英米詩人、ミステリーものの翻訳も多い。

[原 子朗]

『『中桐雅夫詩集』(1971・思潮社)』『清水昶著『詩人の肖像』(1981・思潮社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中桐雅夫」の解説

中桐雅夫 なかぎり-まさお

1919-1983 昭和時代の詩人。
大正8年10月11日生まれ。神戸高商時代に詩誌「LUNA」を創刊,鮎川信夫らを知る。戦後は読売新聞記者をつとめる一方,第2次「荒地(あれち)」や「歴程」の同人として活動。昭和58年8月11日死去。63歳。福岡県出身。日大卒。本名は白神鉱一。詩集に「夢に夢みて」「会社の人事」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「中桐雅夫」の解説

中桐 雅夫 (なかぎり まさお)

生年月日:1919年10月11日
昭和時代の詩人;英文学者
1983年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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