化学辞典 第2版 「中空糸」の解説
中空糸
チュウクウシ
hollow fiber
中空繊維ともいう.内部に連続または不連続の空洞をもつ繊維.紡糸液に発泡剤(ビスコースレーヨンでは炭酸ナトリウムを添加紡糸するのが普通)を添加したり,特殊口金を用いて,内部に空洞を形成させる.見掛けの比重が小さくなり,軽く,保温性に富み,かさ高になるなどの特徴があるが,強度は若干低下する.最近,中空糸の一応用として,表面積の大きな中空糸膜(半透膜材料)としての利用もある.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報