丹波川(読み)たばがわ

日本歴史地名大系 「丹波川」の解説

丹波川
たばがわ

多摩川の上流部をいい、一般には一之瀬いちのせ川と柳沢やなぎさわ川の合流点から奥多摩おくたま湖への流入部までを丹波川とよび、ほぼ丹波山村域をその流域とする。河川管理上は柳沢川源頭部から下流が多摩川で、同源頭部から奥多摩湖流入部までの流路延長は一九・七キロ。秩父ちちぶ山地唐松尾からまつお(二一〇九・二メートル)笠取かさとり(一九四一メートル)牛王院ごおういん(一八五八メートル)水源とする一之瀬川、柳沢峠を水源とする柳沢川はいずれも塩山市の北部を流域として丹波山村境で合流、当川の上流部となる。上流部では中生代四万十統の丹波累層の砂岩礫岩の硬い層を浸食し断崖絶壁の丹波渓谷を形成する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の丹波川の言及

【多摩川】より

…山梨県北東部,笠取山に源を発し,東京湾に注ぐ川。上流は丹波(たば)川と呼ばれ,南東流して小菅川と合流,奥多摩湖に流入して多摩川となる。湖の下流で日原(につぱら)川,秋川,浅川などを合流して東京都と神奈川県の境界を流れ,羽田空港南側で東京湾に注ぐ。…

※「丹波川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」