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久保山愛吉 くぼやま あいきち

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

久保山愛吉 くぼやま-あいきち

1914-1954 昭和時代の漁船員。
大正3年6月21日生まれ。静岡県焼津(やいづ)のマグロ漁船第五福竜丸無線長。昭和29年3月1日南太平洋ビキニ環礁付近で操業中の同船で,アメリカの水爆実験の「死の灰」をあびる。半年後被爆による黄疸(おうだん)が悪化して9月23日死去。40歳。その死を契機に原水爆禁止運動がたかまった。
【格言など】原水爆の犠牲者は,わたしを最後にしてほしい(辞世のことば)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典内の久保山愛吉の言及

【核実験】より

…また地下爆発では大規模な核実験は行えないともいわれていたが,実験孔を掘る技術の進歩などによって,アメリカはアムチトカ島で69年10月に1.5Mt,71年11月には5Mtの地下核実験を行った。 1954年3月1日,アメリカがビキニ環礁で行った水爆実験では,爆発地点から150kmも離れたところで操業していた日本のマグロ延縄(はえなわ)漁船〈第五福竜丸〉が大量の放射性降下物をあびて,乗組員23人全員がひどい放射線障害を起こし,半年後に無線長の久保山愛吉が死亡するという事件が起こった(ビキニ水爆実験)。さらに続けられた核実験によって,多数の漁船や漁獲物が放射能に汚染されていることが明らかになった。…

【水素爆弾】より

…1954年3月より5月にかけてアメリカが太平洋のビキニ環礁で水爆実験を行ったさい,日本のマグロ漁船第五福竜丸は実験の立入り危険区域の外で操業していたにもかかわらず,多量の放射能降灰を浴びた。乗組員全員が大きな放射能障害を受け,久保山愛吉無線長はそれがもとで約半年後に死亡した(ビキニ水爆実験)。またマグロをはじめとする魚介類に著しい放射能汚染が見られた。…

【ビキニ水爆実験】より

…ビキニ島東方75カイリ(約140km)の危険区域外で操業中のマグロ延縄(はえなわ)漁船第五福竜丸は約3時間後から,降灰中を知らずに揚縄作業に従事,全員が致死量に近い放射線をうけ,14日焼津港に帰港した。マグロは放射能汚染のため廃棄処分され,船員23人は入院,検査・治療をうけたが,9月23日無線長久保山愛吉は死亡した(第五福竜丸事件)。その後の日本側の分析により降灰からウラン237が検出され,水爆によることが明らかにされた。…

※「久保山愛吉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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