乗合代理店(読み)ノリアイダイリテン

デジタル大辞泉 「乗合代理店」の意味・読み・例文・類語

のりあい‐だいりてん〔のりあひ‐〕【乗合代理店】

2社以上の複数保険会社代理店契約を結んでいる保険代理店。 →専属代理店

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共同通信ニュース用語解説 「乗合代理店」の解説

乗合代理店

乗合のりあい代理店 複数の保険会社から保険商品の販売を委託されている代理店。自動車ディーラーや来店型の保険ショップなど形態はさまざま。顧客が複数の商品を比較できる利点がある一方、積極的に便宜供与した保険会社の商品を顧客に推奨するなど営業実態の不透明さが指摘されるケースもあり、金融庁問題視している。日本損害保険協会によると、2023年度末時点で全国の代理店は約15万店あり、そのうち3万5千店余りが乗り合い型になっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「乗合代理店」の意味・わかりやすい解説

乗合代理店
のりあいだいりてん

複数の保険会社の商品を扱う保険代理店。「保険ショップ」「来店型保険代理店」とよばれることもある。特定の保険会社の商品のみを扱う専属代理店とは異なり、複数の商品を比べて顧客にあった商品を勧められるという利点がある。企業のセキュリティーが厳重になり、生保外交員の訪問による保険営業が難しくなるなか、2010年(平成22)ころから「ほけん窓口」「保険クリニック」「保険見直し本舗」「みつばち保険ファーム」といった乗合代理店が急成長した。しかし、なかには顧客ニーズにあわなくても保険会社からの販売手数料が高い保険商品を勧める代理店があるとの指摘もあり、金融庁は2014年の通常国会に、保険会社や代理店に対し、顧客の意向に沿った適切な商品を提案するよう求める保険業法改正案を提出、同年5月に成立した。

[編集部]

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