九州派(読み)きゅうしゅうは

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

桜井孝身,菊畑茂久馬,オチオサム,働正らを中心に,東京と九州で活動した前衛美術集団。 1957年初頭に正式に結成され,読売アンデパンダン展や全九州アンデパンダン展,九州派グループ展などに出品,また機関紙『九州派』を発行。 62年 11月福岡の百道海岸での,一昼夜にわたるイベント「英雄たちの大集会」によって実質的な運動を終える。画面にコールタールアスファルトや石こうを塗ったり,たわしや空き缶ちょうちんなどの日常品を組み入れたりした。初期「反芸術」的動向のイニシアチブをとった集団として,また反中央をうたい地域性を打ち出した集団として再評価の機運がある。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

1957年に結成され、60年代にかけて福岡市拠点に活動した前衛美術集団。「反芸術」をうたい、九州という土地と生活者の俗的なエネルギー背景にした作品制作、活動をした。中心メンバーだった菊畑茂久馬さんの著書『反芸術綺談(きだん)』で、九州派の活動の様子が初めて記録された。

(2011-07-26 朝日新聞 朝刊 福岡全県 2地方)

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百科事典マイペディアの解説

1957年菊畑茂久馬,桜井孝身,オチオサムらによって福岡市で結成された美術団体。読売アンデパンダン展出品や野外展,イベントなどを行い〈反芸術〉的傾向を示した。地方を拠点とし,三池争議など同時代の社会的事件と共振した過激な活動によって,1960年代にかけて異彩を放った。

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