乳汁(読み)チシル

精選版 日本国語大辞典の解説

ち‐しる【乳汁】

〘名〙 =ちち(乳)
古事記(712)上「爾に𧏛貝比売、岐佐宜(きさげ)集めて、蛤貝比売、待ち承けて、母の乳汁(ちしる)を塗りしかば」

ちち‐しる【乳汁】

〘名〙
① =ちち(乳)
※開化の入口(1873‐74)〈横河秋濤〉三「(チチシル)は潼酥酪或はおまへさまの仏法でも醍醐と云ッて」
② 植物の葉や茎を傷つけたときに出る白い液汁。ちち。
※藤棚(1912)〈森鴎外〉「白い乳汁(チチシル)の指に滴たる蒲公英(たんぽぽ)の茎」

にゅう‐じゅう ‥ジフ【乳汁】

〘名〙
① 哺乳類の雌親の乳腺から分泌される液体。たんぱく質・脂肪・炭水化物のほか、ビタミンや無機質を含み栄養価値が高い。乳(ちち)。ちしる。
※解体新書(1774)三「乳。〈略〉是婦人之一態具也。乳汁成焉」
② 植物などからとれる乳状の液体。〔羅葡日辞書(1595)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の乳汁の言及

【オキシトシン】より

…しかし,その子宮収縮作用を利用して,分娩の誘発や分娩後の子宮弛緩出血の治療に使われている(分娩誘発法)。 オキシトシンはまた乳汁を放出するのに不可欠なホルモンでもある。乳児が乳首を吸引すると,その刺激が視床下部に伝わり,オキシトシンが分泌され,そのオキシトシンは乳腺腔の周囲の筋繊維を収縮させ,腺腔内の乳汁を乳頭へ押しやり,乳汁の分泌を促す。…

※「乳汁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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