二十五有(読み)ニジュウゴウ

精選版 日本国語大辞典 「二十五有」の意味・読み・例文・類語

にじゅうご‐うニジフ‥【二十五有】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「有」は有情としての生存の意 ) 仏語。衆生流転輪廻(りんね)する生死の三界、すなわち欲界・色界・無色界を二五種に分けたもの。欲界に四悪趣須彌山をめぐる四洲および六欲天の一四、色界に四禅天大梵天無想天・五浄居天の七、無色界に四天の総称
    1. [初出の実例]「身を二十五に散じて二十五有に住して、二十五有を救ひ」(出典:康頼宝物集(1179頃)中)
    2. [その他の文献]〔北本涅槃経‐二五〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android