二所神社(読み)にしよじんじや

日本歴史地名大系 「二所神社」の解説

二所神社
にしよじんじや

[現在地名]下館市成田

成田なりたの東、字斎明さいめいの地に鎮座する。祭神は武甕槌命・別雷命。旧郷社。創建については二説あり、下館領内神社寺院并縁起旧跡(田宮家文書)は、寿永三年(一一八四)源義経に従って平氏追討に出立した成田五郎資隆が、武運長久を祈願して鹿島大明神を勧請したとし、ほかは寿永―元暦年間(一一八二―八五)成田資隆が一ノ谷合戦の戦功で常陸国真壁まかべ小貝こかい川筋の成田・川澄かわすみ高島たかしましま塚原つかはら直井なおい稲野辺いなのべ横島よこしま小林おばやし田中たなかわらび市野辺いちのべの一二郷を受領し、文治二年(一一八六)七月に一二郷の人々が鹿島大明神を再建したとする。慶安二年(一六四九)徳川家光が朱印地五石を付与し、享保一三年(一七二八)には下館藩主黒田豊前守が幕府の寺社奉行在任時に正一位の神階を授けた。

二所神社
にしよじんじや

[現在地名]熊毛町大字八代 高代

祭神は大山祇神・高神・水分神。旧村社。

社伝によれば、永享二年(一四三〇)二月、塩田しおた(現大和町)石城いわき山と代亀しろかめ山の二所の神社の神を祀ったのに始まるという。

七月一〇日の田頭祭には八代やしろ地区の一一集落の御旅所を神幸。水穂の生育をことほぐ。年ごとに順番に氏子より選ばれた「ほうり」が神輿・神具を受け持ち、日程に従って祭事を行う。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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