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二日灸 フツカキュウ

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デジタル大辞泉の解説

ふつか‐きゅう〔‐キウ〕【二日×灸】

陰暦2月2日にすえる。この日に灸をすえると年中息災であるという。8月2日にすえる灸にもいう。ふつかやいと。 春》「かくれ家や猫にもすゑる―/一茶

出典|小学館
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世界大百科事典 第2版の解説

ふつかやいと【二日灸】

2月と8月(または5月)の2日に灸をすえる慣行。二日キュウ,二日ヤキ,ヤイト正月ヤイトゾメなどともいう。かつて全国で行われていたというが,西日本での方が多い。〈二日ヤイトは日を見るな〉などという所もあり,日の吉凶に関係なくこの日の灸は平素の2倍の効能があるとされる。旧暦のこの時期は春の農事と秋の収穫を前にして体調を整えておく必要のあるころではあったが,なぜこれらの日が特定されたかは不明である。島根県隠岐の西ノ島町赤ノ江では,肩の真ん中のチツケという場所に点灸し,かつてはこのときヤイトボコリといって若い衆が鏡餅を持ち寄って共同飲食したというが,灸すえ日を若い者の寄合とか奉公人出替りの日にしたり,村休みにしていた所は多い。

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大辞林 第三版の解説

ふつかきゅう【二日灸】

陰暦二月二日に据える灸。この日に据えると効能が倍あり、病気をせず、災難をのがれ、長寿を保つとされた。ふつかやいと。 [季] 春。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の二日灸の言及

【出替り】より

…2月,8月の江戸でも1668年(寛文8)幕府の命により3月,9月に改められたが,以後も出稼人の農事のつごうを考慮したためか2月,8月も長く並存して行われた。2月,8月を出替りとするのは,2月に農事始めの各種行事が集中していること,また2月と8月の2日は灸をすえる日とした二日灸の習俗との関連が指摘されている。一説にはこの時期沈滞しがちな生命力に灸をすえ労働に耐えうる活力を賦与するためともいわれているが定かでない。…

【二日灸】より

…2月と8月(または5月)の2日に灸をすえる慣行。二日キュウ,二日ヤキ,ヤイト正月,ヤイトゾメなどともいう。かつて全国で行われていたというが,西日本での方が多い。〈二日ヤイトは日を見るな〉などという所もあり,日の吉凶に関係なくこの日の灸は平素の2倍の効能があるとされる。旧暦のこの時期は春の農事と秋の収穫を前にして体調を整えておく必要のあるころではあったが,なぜこれらの日が特定されたかは不明である。島根県隠岐の西ノ島町赤ノ江では,肩の真ん中のチツケという場所に点灸し,かつてはこのときヤイトボコリといって若い衆が鏡餅を持ち寄って共同飲食したというが,灸すえ日を若い者の寄合とか奉公人の出替りの日にしたり,村休みにしていた所は多い。…

※「二日灸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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