20世紀日本人名事典 「二谷一太郎」の解説 二谷 一太郎ニタニ イチタロウ 大正・昭和期の農家 互助組合評議員。 アイヌ文化の伝承者。 生年明治25(1892)年 没年昭和43(1968)年11月14日 出生地北海道日高支庁平取村 本名ウパレッテ 経歴平取村出身のアイヌ人で、農業を営む。同地方のアイヌは倭人の侵入により狩猟から農業に転換する者が多かったが、不作が続いて農民を生活難に陥れたため、大正10年に互助協会を組織。以来、その評議員としてアイヌの生活向上と権利獲得に奔走した。また、兄・国松や貝沢清太郎とともにアイヌ文化の伝承にも尽力し、二風谷アイヌ語の記録テープ作成などにも協力している。 出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「二谷一太郎」の解説 二谷一太郎 にたに-いちたろう 1892-1968 大正-昭和時代のアイヌ文化伝承者。明治25年生まれ。生地の北海道日高地方平取(びらとり)村でアイヌの生活向上と文化の保存につくす。晩年は記録映画「ユーカラの世界」への出演や二風谷(にぶたに)アイヌの言語のテープ収録などに協力した。昭和43年11月14日死去。76歳。アイヌ名はウパレッテ。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by