五乗(読み)ゴジョウ

デジタル大辞泉 「五乗」の意味・読み・例文・類語

ご‐じょう【五乗】

《「乗」は悟りの岸に運ぶ乗り物で、教えの意》5種の教法。人乗・天乗・声聞しょうもん乗・縁覚えんがく乗・菩薩ぼさつ乗。宗派により名称が異なる。

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精選版 日本国語大辞典 「五乗」の意味・読み・例文・類語

ご‐じょう【五乗】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「乗」はのりもの。衆生彼岸に運載する教えの意 ) 仏語。五種の教法の総称仏乗菩薩乗縁覚(えんがく)乗、声聞(しょうもん)乗、人天乗の五種。また、声聞乗縁覚乗、菩薩乗、人間乗、天上乗の五種ともいい、他にも多くの説き方がある。
    1. [初出の実例]「皇太后遊心五乗、棲襟八正」(出典続日本紀‐天平宝字二年(758)八月庚子)
    2. [その他の文献]〔四分律行事鈔資持記‐上一・上〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「五乗」の意味・わかりやすい解説

五乗
ごじょう

仏教用語。乗とは乗物の意で,釈尊の教えをさす。一般には,人乗,天乗,声聞乗,縁覚乗,菩薩乗をさす。菩薩乗,声聞乗,縁覚乗,種々性乗,人天乗をさすこともあり,そのほかにも種々の五乗が知られている。

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