五智果(読み)ごちか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「五智果」の意味・わかりやすい解説

五智果
ごちか

野菜、果実の砂糖漬けで、大阪府八尾(やお)市桃林堂の銘菓。リンゴ、イチジクビワ、ナシ、ミカンキンカンワラビフキハスニンジンゴボウシイタケショウガタケノコセロリなど多種がある。1種類ごとに薄い糖蜜(とうみつ)から濃厚蜜にと、7、8回煮込む。菓名は、天地の恵みに感謝する意味を込め、真言密教の教典から、五つの知恵を象徴する大日(だいにち)、阿閦(あしゅく)、宝生(ほうしょう)、阿弥陀(あみだ)、不空成就の五如来(にょらい)にちなんでつけられた。

[沢 史生

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「五智果」の解説

五智果(ごちか)

大阪府八尾市、桃林堂が製造・販売する銘菓。洋梨蓮根オレンジ、ニンジンなど旬の野菜や果物を蜜で煮詰めたもの。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android