五百人評議会(読み)ごひゃくにんひょうぎかい(その他表記)hoi pentakosioi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「五百人評議会」の意味・わかりやすい解説

五百人評議会
ごひゃくにんひょうぎかい
hoi pentakosioi

前 508年クレイステネスが設けたアテネ評議会デーモス (区) ごとに予選された 30歳以上の市民なかから,各部族 50名ずつが抽選され,計 500名で構成された。任期は1年。2回まで再任が許された。民会 (エクレシア ) 決議の予備審議,原案作成を重要な仕事とし,民会の抑制機関として機能するとともに,行政司法面にも広く権限をもち,アテネ民主主義にとり,民会と並んで重要な機関であった。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「五百人評議会」の解説

五百人評議会(ごひゃくにんひょうぎかい)
he boule hoi pentakosioi

クレイステネス改革のとき設けられたアテネ民主政を担う中心的機関の一つ。任期1年の議員500人からなる。民会に上程される案件すべてを先議するほか国務執行にも直接かかわり,その権能軍事外交財政,司法の各分野に及んだ。中堅以上の市民が事実上選ばれたとみられるが,就任は30歳以上,生涯2度までと限られた。

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