五葉山神社(読み)ごようざんじんじや

日本歴史地名大系 「五葉山神社」の解説

五葉山神社
ごようざんじんじや

[現在地名]住田町上有住 檜山・八日町

五葉山の山頂近くの西側、黒森くろもり山に近い地にあり、祭神は大山積神・保食神・誉田別神。旧村社。大正一三年(一九二四)上有住かみありす八日町ようかまちにあった八幡神社を合祀して、その社地に里宮を建てた。「延喜式」神名帳にみえる気仙郡三座のうちの「衣太手神社」に比定する説がある。近世までは五葉権現または五葉山権現とよばれ、坂上田村麻呂建立女人参詣は禁じられていたという(気仙郡誌)

五葉山神社
ごようさんじんじや

[現在地名]大船渡市日頃市町 関谷

里宮は関谷せきやに、奥宮は五葉山山頂にあり、主祭神は大山咋神。旧村社。縁起によれば、久安元年(一一四五)当地の修験者行泉坊泰円が里人に勧めて五葉山への登路を開き、山頂に社を勧請したと伝える。近世までは山王権現社とよばれ、「封内風土記」には上有住かみありす(現気仙郡住田町)の五葉山西麓に神社(現五葉山神社)を建立の折、当地にも建立されたと伝えると記し、勧請の年代は不詳とする。上有住の五葉山ごようざん神社に対しひがしの宮とよばれた。堂は板作約三尺四方で、愛染明王を祀り、本尊はないとある(元禄一〇年「書上」紺野文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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