住田町(読み)すみたちよう

日本歴史地名大系 「住田町」の解説

住田町
すみたちよう

面積:三三五・九五平方キロ

気仙郡の北西部に位置し、東端に郡内最高峰の五葉ごよう山がそびえる。西方種山たねやま高原が江刺市・東磐井ひがしいわい大東だいとう町との境をなし、南は陸前高田りくぜんたかた市、北は遠野市。町域の三方を山嶺に囲まれて険しい山々と谷が連なり、五葉山に発する有住ありす川が上有住・下有住を西流、これに種山高原に発する大股おおまた川が小股こまた川を合せ東流して世田米せたまい合流、気仙川となって中央低地を南流する。この川に沿って若干の耕地が開けているものの、総面積の九〇・二パーセントが山林原野で占められる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「住田町」の意味・わかりやすい解説

住田〔町〕
すみた

岩手県南東部,北上高地南部にある内陸の町。北は遠野市,東は釜石市,大船渡市,南は陸前高田市,西は奥州市に接する。 1940年町制 (当時は世田米町) ,1955年上有住村,下有住村と合体し住田町が成立。町名は各町村から1字をとった。東端に五葉山がそびえ,中央部を南流する気仙川沿いにわずかに耕地が開け,山林原野が町域の大半を占める。西部の種山高原には放牧地が広がり,造林酪農が行なわれている。林産資源のほか,石灰石などの地下資源に恵まれている。古くから気仙大工と呼ばれる農民大工が多く,第三セクターによる住宅産業会社をつくって注文建築に応じている。北東部の五葉山山麓は五葉山県立自然公園に属する。南北国道 340号線,東西に国道 107号線が通り,世田米で国道 397号線を分岐。面積 334.84km2。人口 5045(2020)。

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