人為淘汰(読み)ジンイトウタ

世界大百科事典 第2版「人為淘汰」の解説

じんいとうた【人為淘汰 artificial selection】

人為選択ともいわれる。家畜,作物など飼育栽培の下にある生物について,〈より良好な〉形質をもつ個体を次世代の親として選ぶことは古くから行われていて,その結果として品種改良や新品種の作出ができることが知られていた。C.ダーウィンが進化のしくみを考えるうえで,また進化論を納得させる手段として,この事実に注目して自然淘汰説を立てたという事実は有名であるが,ダーウィン以後はこのような人間の意図的な選択過程を,自然淘汰と区別して,人為淘汰と呼ぶようになった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の人為淘汰の言及

【自然淘汰】より

… 今日,この言葉はいくつかの意味に用いられている。その中で最も広義なものは,〈自然によって行われる〉淘汰という意味であり,人間によって(意図的に)行われる〈人為淘汰〉に対立するものである。もちろん,〈自然によって〉というのは比喩的な表現であるが,この表現には〈超自然(=神)によってではない〉という唯物論的な思想もこめられている。…

※「人為淘汰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

緑酒

〘名〙 緑色の酒。よい酒。うまい酒の色としていう。※菅家文草(900頃)五・雨晴対月「緑酒猶催醒後盞、珠簾未レ下暁来鈎」※一高寮歌・嗚呼玉杯に花うけて(1902)〈矢野勘治〉「嗚呼玉杯に花うけて 緑酒...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android