什伍(読み)ジュウゴ

精選版 日本国語大辞典 「什伍」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐ごジフ‥【什伍】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中国で、民家一〇軒、または五軒を一つの組とする制度。〔管子‐立政〕
  3. 軍隊で、一〇人または五人の組み合わせ。また、その隊伍。
    1. [初出の実例]「こちの軍に什伍之法のあるやうなぞ」(出典:史記抄(1477)一五)
    2. [その他の文献]〔周礼‐天官・宮正〕

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普及版 字通 「什伍」の読み・字形・画数・意味

【什伍】じゆう(じふ)ご

古代の軍隊。戸籍編成。〔管子、立政〕十家を什と爲し、五家を伍と爲す。什伍に皆長り。

字通「什」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の什伍の言及

【村】より

…それは五家を基本単位とし,五倍数ごとの組織を作り,それぞれに長を置いて自治をゆだねるものであった。この方法のうち,五家を一組として行政の最末端組織とする方法(伍,その2倍を什といい,什伍と慣用する。ほかに保などとも呼ぶ)は,連座責任制として,後世しばしば利用されている(隣保制)。…

【隣保制】より

…治安維持等のため近隣の一定数の家々に隣組を作らせ,連帯責任を負わせる制度。
[中国]
 儒家の経典《周礼(しゆらい)》には,5家,25家,125家等の積上げ組織が一般の地方行政機構として説かれているが,現実の制度として史上に現れるのは戦国末期の什伍に始まる。秦の商鞅(しようおう)の変法に際し,法令に違犯した者を告発させた場合,同伍の者が姦人を隠せば皆同罪として厳刑に処した。…

※「什伍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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