仁壁神社(読み)にかべじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「仁壁神社」の意味・読み・例文・類語

にかべ‐じんじゃ【仁壁神社】

  1. 山口市三の宮にある神社。旧県社。祭神表筒男命(うわつつのおのみこと)・中筒男命・底筒男命・味鉏高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)・下照姫命。「延喜式」神明帳所載の古社周防国の三の宮。仁戸宮。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「仁壁神社」の解説

仁壁神社
にかべじんじや

[現在地名]山口市三の宮二丁目

椹野ふしの川の北、宮野桜畠みやのさくらばたけ村域の南端近くに鎮座。祭神は表筒男命・中筒男命・底筒男命・味高彦根命・下照姫命。旧県社。

文徳実録」天安二年(八五八)二月一六日条に「在周防国正六位上仁壁神授従五位下」とみえ、貞観九年(八六七)には従四位下に進んでいる(三代実録)。「延喜式」神名帳に周防国吉敷よしき一座として仁壁神社がある。当初は祭神は一座で、下照姫命であったといわれる。天慶二年(九三九)、永保元年(一〇八一)、治承四年(一一八〇)、元暦四年(文治三年・一一八七)にそれぞれ増階があり、正三位となった。建久六年(一一九五)の周防宮野荘立券文(上司家文書)に「仁戸宮社」とあるのは当社のことで、「仁戸宮社領六丁下品上生二十歩、田三丁九段中品中生二十歩、畠二丁上品下生」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android