ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「今泉千春」の意味・わかりやすい解説
今泉千春
いまいずみちはる
[没]天保7(1836).9.19. 佐賀
江戸時代中期の筑紫箏演奏家。佐賀藩士今泉六太夫上綱の子,尚文。幼名林三郎,六郎次。別名庸清,益興,維鷹。伊東全龍について漢学を学び,私塾を開き,立誠堂と号した。文化7 (1810) 年御側役,同 12年祐筆。筑紫箏の伝は,同3年伊東祐之より受け,文政9 (26) 年退官後これに専心,琴仙と号す。天保5 (34) 年『松響閣箏話』を著わす。その子千秋も筑紫箏を伝承し,野田聴松に伝授,聴松から現代へと伝えられた。
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