仙ノ倉山(読み)せんノくらやま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「仙ノ倉山」の意味・わかりやすい解説

仙ノ倉山
せんノくらやま

群馬県北部のみなかみ町新潟県南東部の湯沢町の境,三国山脈の中央部にある山。標高 2026m。三国山脈縦走路にあたり,山頂からの眺望がよい。山頂部はチシマザサに覆われ,北斜面はハイマツなどの低木林をなし,西の平標山 (たいらっぴょうやま。 1984m) に続く「大だるみ」と呼ばれる高原状の鞍部には高山植物が豊富。上信越高原国立公園に属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「仙ノ倉山」の意味・わかりやすい解説

仙ノ倉山
せんのくらやま

群馬・新潟両県の県境にある山。三国山脈(みくにさんみゃく)の谷川連峰中の一高峰で、標高2026メートル。南斜面はクマザサ群落岩場樹木がなく、北斜面はコケが多くハイマツやシャクナゲの低木が群生し、尾根を境に気候差が植物相に現れている。登山道は三国峠からと新潟県元橋(もとはし)(湯沢町)からの二つが一般的で、両者は平標(たいらっぴょう)山で合し、東進して仙ノ倉山に至り、さらに東進して谷川岳に行くことができる。山頂からの眺望がよい。

[村木定雄]

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