仙台松前道(読み)せんだいまつまえどう

改訂新版 世界大百科事典 「仙台松前道」の意味・わかりやすい解説

仙台・松前道 (せんだいまつまえどう)

奥州道中北端の白河宿から北上して箱館(函館)に至る近世脇往還。奥州地方を縦走するところから奥州街道とも俗称され,おもな道筋は福島-仙台-盛岡野辺地(のへじ)-青森三厩(みんまや),渡海して松前-箱館に達する。区間宿駅数には諸説がある。直接の支配がそれぞれの領主にあるため,一貫した宿駅制や助郷制は見られず,半独自性的な政策が見られる。宿駅の多くは休泊機能が未発達で,宿勤めも合宿による継立てが多く,宿駅に備えられた馬数も一定していない。街道の整備や宿駅設置は寛永年間(1624-44)ごろまで多く実施されている。寛政年間(1789-1801)以降,北方問題の表面化に伴って幕府役人の通行量が急増し,宿駅制や休泊施設の整備が見られる。
奥州道中
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百科事典マイペディア 「仙台松前道」の意味・わかりやすい解説

仙台・松前道【せんだいまつまえどう】

奥州道中白河宿から箱館(函館)に至る近世の脇往還。奥州街道とも称された。道筋は白河から北上し,福島−仙台−盛岡−野辺地(のへじ)−青森−三厩(みんまや)に至り,渡海して松前−箱館に達するが,区間や宿駅数には諸説がある。寛政期(1789年−1801年)以降,幕府役人の通行量が増加し,宿駅制や休泊施設の整備が進められた。
→関連項目福島藩

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