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仮想化 カソウカ

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

仮想化

コンピューターや記憶装置、ネットワークなどのコンピューター資源を、実際の物理的な構成とは異なるもののように見せかけて動作させること。たとえば、仮想化ソフトを利用して、コンピューターやサーバーの中に仮想マシン環境を生成することや、1台のサーバーを複数のサーバーのように扱えるようにしたり、複数のハードディスクをあたかも1台の大きなハードディスクのように機能させるなど、さまざまな仮想化技術が利用されている。サーバーの仮想化では、遠隔地に設置された複数のサーバーを1台のサーバーのように扱うことで、サーバーの負荷が高くなった場合は、空いている別のサーバーのCPUやメモリーを割り当てるといった、より柔軟なシステムを構築できる。

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知恵蔵の解説

仮想化

ソフトウエアによって、疑似的に一定のハードウエア(装置)が存在するような状況を提供すること。1台のパソコンや携帯電話機などをまるごと仮想化して再現するものから、CPUやメモリーなど装置の一部を仮想化するものまで、多種多様な仮想化技術が存在するが、現在「仮想化」という場合は前者の「まるごと仮想化」を指すことが多い。実在する装置を再現する仮想化ソフトウエアを「エミュレータ」とも呼ぶ。
仮想化の利用目的としては、1台のサーバー上で複数のOS(基本ソフト)を動作させることでハードウエア投資を抑制する、携帯電話機やゲーム機などに向けたソフトウエアをパソコン上で動作させることで開発途上などの理由で実物のハードウエアが存在しない状況でもそのハードウエア向けのプログラムを試験するなどがある。
仮想化はパソコンだけで利用されるものではない。たとえば、WiiやPSPといったゲーム機では過去のゲーム機用のソフトが遊べるサービスが提供されているが、いずれもゲーム機上で「過去のゲーム機」のエミュレータを動作させることで実現している。
Javaなどのプログラム言語では「仮想マシン」と呼ばれる架空の機械が設定されることがある。作成したソフトウエアの命令は、仮想マシンによって実際に動作する機械用の命令に置き換えられる。この仕組みが理想的に働けば、仮想マシン用のソフトを一つだけ作れば、ハードウエア構成やOSなどが異なる複数の機器で同じソフトを動作させることが可能になる。現実には、実在の装置の差異を仮想マシンが完全には吸収できず、装置に合わせた修正が必要になることもある。
より小さなレベルでは、OSがメモリー(RAM)の不足を補うため、その内容の一部をハードディスクに待避させる「仮想メモリー」技術などがある。アプリケーションソフトで印刷操作を行うとデータを紙に印刷する代わりにPDFファイルなどに変換して保存するソフトも「仮想プリンター」と言えるだろう。
原理上、仮想化ソフトウエアを実行する機械(ホスト)では、仮想化ソフトの実行自体にホストの能力が利用されるのがボトルネックとなる。仮想化の対象となる機器が大規模、もしくは高性能になるほど仮想化ソフトは複雑になり、ホストには大きな負荷がかかる。それだけ高速なCPU、多くのメモリー、高性能なGPUなどが必要とされることになる。
ハードウエアで仮想化を補助することもある。たとえばインテル製のCPUでは、古くからマルチタスクを実現するために一つのCPUを複数のCPUとして動作させる「仮想86」モードが用意されていたし、現在の高性能CPUには仮想化ソフトウエアを効率的かつ安全に動作させる「インテル・バーチャライゼーション・テクノロジー(インテルVT)」が搭載されている。
なお、複数のサーバー群を一つのサーバーとして扱う、複数のハードディスクを一つのドライブに見せるなど、複数の装置を一つに見せる仮想化技術も利用される。

(斎藤幾郎 ライター / 2008年)

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デジタル大辞泉の解説

かそう‐か〔カサウクワ〕【仮想化】

[名](スル)コンピューターやネットワークシステムを構成するハードウエアなどを、その物理的構成によらず、統合したり分割したりして利用する技術。複数のハードディスクを統合的に連携し、あたかも1台のハードディスクであるかのように扱うことで、大容量化したり耐障害性を高めたりするほか、1台のサーバーを複数台のコンピューターであるかのような機能に分割し、運用効率を高めるといった目的で利用される。バーチャライゼーション。

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IT用語がわかる辞典の解説

かそうか【仮想化】

各種ハードウェアを仮想的に統合したり分割したりすることで、単体または複数のハードウェアとして利用する技術の総称。コンピューターネットワーク上にある複数のストレージ外部記憶装置)を1台のストレージとみなして集中管理をしたり、利用効率が低い複数のサーバーの代わりに1台のサーバーを分割して、あたかも複数のサーバーであるかのように運用したりする。◇「バーチャライゼーション」ともいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

仮想化
かそうか
virtualization

物理的構成とは無関係に、コンピュータやネットワーク機器などを擬似的に分割、統合すること。仮想化ソフトウェアを使用して、たとえば1台のサーバーコンピュータを複数のコンピュータとして論理的に分割し、異なるオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションを立ち上げて同時に動作させたり(サーバー仮想化)、コンピュータ・ネットワーク上にある複数の外部記憶装置をあたかも一つの大きなストレージとして機能させて、大容量のデータを一括して保存したりする(ストレージ仮想化)ことも可能である。こうしたサーバーやストレージの仮想化ばかりでなく、ゲーム機器やネットワークなどについても仮想化は広く実行されている。仮想化によるメリットとしては、ハードウェアを効率的に利用できることから、運用コストの削減や開発期間の短縮が図れることなどがある。しかし、仮想化ソフトウェアそのものがハードウェアの処理能力の一部をつねに使用しているため、仮想化しようとする機器の規模や性能によっては、高速、高性能のハードウェアが不可欠になることや、サーバー仮想化の場合にはライセンス契約や通信の流れが複雑化し、管理者に専門的な知識が求められるといった制約もある。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の仮想化の言及

【仮想機械】より

…コンピューターにおいて,ハードウェアが実際にもっている物理構造を,適当な変換機構を介在させることにより,プログラムを作成する利用者にとってつごうのよい別の論理構造をもつものとみなせるようにすることを,ごく一般的に仮想化という。この考え方により,特定のハードウェアによって実現されているコンピューターの一般化,共通化が行われている。…

※「仮想化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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